最近よく聞くクラウドって何?クラウドサービスの市場成長率について、簡単にまとめてみた
東証マザーズ上場IT企業で働いているクラウドエンジニアのあれすけです。
IT業界に興味がある方であればクラウドという言葉はお馴染みになっているかと思います。逆に、初めて聞いた!という方もいると思います。
現在、クラウドの需要が高まるにつれて、クラウドを扱う技術者であるクラウドエンジニアの需要も高まっている状況です。
大学生の方や転職を希望される方は、今後お仕事を探す中でクラウドの仕事を扱う会社で仕事したいと思われるかもしれません。
そこで、今回は「そもそもクラウドって何?クラウドの需要ってどのぐらいなの?」といった疑問にお答えしたいと思います。
※できるだけ簡単に説明するために説明が曖昧になる部分がありますが、ご了承ください。
今回の参考図書
大学生WEBディレクターのはるきさんによる著書となります。
はるきさんは多言語でプログラミングを行っており、大学生にして既に実業家と組んでビジネスを実行されているという凄まじい行動力をお持ちの方です。
クラウドの説明がとても分かりやすかったので、参考にさせて頂きました。
クラウドとは?
クラウドはクラウドコンピューティングの略称です。
クラウドコンピューティングとは、インターネットを通して世界中のコンピュータが繋がっている状態でデータのやりとりをする空間のことを指します。
ただ、最近のビジネスで使われているクラウドという言葉は、ここからさらに発展させて、「必要な時に利用できるITサービス」という意味で考えられることが多いです。
サービスという意味でのクラウド
例えば、A社は自分の土地で倉庫を持ち、商品在庫を抱えるとします。
その場合、まず、この倉庫を建築するのに莫大なお金がかかり、倉庫のメンテナンスにもお金がかかってしまいます。
そんなある日、「商品在庫を厳重・安全なウチの倉庫に預けてくれたら、必要な分を必要な時に取り出して使う感じでいいよ!そして使った分だけ毎月料金を払ってくれればいいよ!倉庫のメンテナンスもウチでやっておくよ!」というお話を持ち掛けられました。
自分で倉庫を用意するよりも断然便利で安く倉庫を使えるようになるので、A社は「この安くて厳重な倉庫を借りて、低価格で商品を売るサービスを作ろう!」と考えました。
IT業界では、ここで出てくる 「自分の土地の倉庫」をオンプレミス環境、「安くて厳重なレンタル倉庫」をクラウド環境と呼びます。
そして、上記にある「倉庫を貸すよ!」というサービス、A社のように「レンタル倉庫で商売するぞ!」というサービスの2つがクラウドサービスと呼ばれます。
IaaS・PaaS・SaaS
クラウドサービスは3つに分けられます。
まず、上記の倉庫を貸すサービスはIaaS(Infrastracture as a Service), PaaS(Platform as a Service)と呼ばれる2つに分かれます。
この2つの詳しい違いは省略しますが、倉庫そのものを貸すのがIaaS、倉庫を使いやすいように設備を整えてアレンジしたものを貸すのがPaaS、といったイメージです。
そして、レンタル倉庫で自社の商品を商売するのがSaaS(Software as a Service)です。
同じクラウドを扱う3つのサービス形態ですが、商売としてやっていることや、お客さんが全く違うことが分かるかと思います。
クラウドサービスの例
IaaS・PaaS・SaaSの会社例を挙げると以下の通りです。
SaaSであれば聞いたことのあるクラウドサービスもあるかもしれません。
ほんの一例であり、初耳のクラウドサービスもあると思いますので、提供している企業も併せ、こんなサービスなんだという参考として頂ければと思います。
IaaS | Amazon Elastic Compute Cloud, Google Compute Engine |
PaaS | AWS Elastic Beanstalk, Google App Engine, heroku |
SaaS | Gmail, Salesforce, Slack, Zoom |
今後数年のクラウドサービスの市場成長率
3つのクラウドサービスを知った上で市場成長率を見ていきましょう。
MM総研の記事より、2024年の国内クラウド市場は5兆円を超えるだろうというニュースを抜粋しました。
ここで注目なのが、現在2020年から2024年までずっと右肩上がりの予想である点です。2024年までの市場全体の年平均成長率(CAGR)は18.4%と高水準になる見通しであると言われています。
新型コロナウィルス感染症の拡大に伴うリモートワーク環境の構築、Web会議など、世間的なクラウドサービスへの需要が全体的に上がっていることが分かるかと思います。
クラウドを扱える技術者の需要も高まる
今後クラウドの市場規模が増えるということは、「今までオンプレミス環境でサービスを持っていたけど、これからはクラウドサービスとして提供していきたい!」と考える会社が増えるということです。
その分、クラウドを扱える技術者、クラウドエンジニアの需要も増えると考えられます。
天下のAmazonも・・・
私がクラウドエンジニアへの転職を検討していた際、真っ先に応募しようと考えていたのはアマゾンウェブサービスジャパン株式会社、そう、天下のAmazonが持つクラウドサービス会社でした。
「大した経歴も無いのに入れるわけないよなー笑」と考えながら募集要項を見たら、あらびっくり。
AWSの資格をお持ちの方を募集します!20代、既卒、未経験の方でも大丈夫です!是非応募してください!
といった、ほぼ未経験者の私にもお優しい内容でした。
ほとんど未経験でも募集対象になるぐらい、Amazonでも人を集めているんだな、と実感しました!
(このお話はまた後日!)
クラウドサービスに興味のある方へおすすめの転職方法
IT専門転職エージェント@PRO人は、首都圏でIT業界に特化したエージェントではありますが、無料であり、相談の応対品質に定評があります。
IT業界に就業経験のあるコンサルタントとキャリア相談を実施した後、その人に合った仕事を紹介してくれます。また、面接の支援、入社後のアフターフォローまで付いています。
また、IT業界未経験でも問題ありません。
IT業界未経験で内定を10社獲得し、エンジニアデビューした方もいるとのことです。
キャリア相談時間は平均2時間とのことなので、業界経験豊富なエージェントにしっかりと相談に乗ってもらうことで、クラウドエンジニアとして働くうえでも、業界の動向等を細かく相談できるかと思います。
未経験からエンジニア転職可能な無料スクールの紹介
未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、エンジニアの基礎から学べる完全無料のスクールがありますので、紹介します。
ProEngineerのエンジニアカレッジ では、1-3ヶ月の研修と就活サポートを無料で受けることができます。
無料である理由はスクール卒業生を雇う企業側から協賛金が出ているためです。
後々クラウドにも応用されるサーバ・ネットワークの知識を持つエンジニアを目指す方向けのコースですので、私のようにプログラミングに苦手意識を持つ方でも安心して受けることができます。
現在はオンラインで開講中であり、週3(月, 水, 金)夜間コース(19:00-22:00)もあるため、地方在住で平日が忙しい場合でも対応可能です。
また、申し込みにあたり、30歳までの方であれば、職歴、学歴は一切問われません。
そして、現在、新しく登録された方には1000円分のクオカードが貰えるようです。
途中解約の違約金も発生しないため、現在就業中の方も、まずは無料相談(オンライン)を行い、良ければ受講して内定が出たら現在就業中の会社を辞めるかどうか検討するのが良いかと思います。
おわりに
以上、クラウドについての簡単な説明とクラウドサービスの市場成長率からクラウドエンジニアの需要の可能性についてお伝えしました。