アーユルヴェーダから見るバランスの良い健康的な食事とは?栄養学との考えの違いについて
今回は、普段の何気ない食事についてお話したいと思います。
普段の食事の中で、どれを食べると健康に良いのか気になるかと思います。
「ミカンのビタミンCが風邪予防に効果があるよ!」
ということを、学校やテレビで教えてくれるかと思いますが、だからといって、みんな風邪予防のために絶対にミカンを食べろ!とは言えないですよね。
苦手で食べられない、アレルギーがある等の人の体質からも効果がある、ない、逆効果というところは関わってくるのではないか、と思います。
それでは自分に合う食べ物、合わない食べ物がある中で結局何を食べるのが健康に良いの?と思われるかと思います。
今回はアーユルヴェーダ医学の理論から、自分に合った健康的な食事は何か?ということをお伝えします!
アーユルヴェーダを初めて聞いた方、アーユルヴェーダの基礎概念について詳しく知りたい方は、以下のリンクから過去記事をご確認いただければ幸いです!
それでは、参りましょう!
結論:体質によって必要な食べ物は違う
このお話の内容は、前回までと同様、ディーパック・チョプラ博士の著書を参考とさせて頂いております。
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最初に、「アーユルヴェーダ医学の理論から、自分に合った健康的な食事は何か?」の結論をお伝えしますと、「体質によって必要な食べ物は違う」となります。
その理由を以下でお伝えします。
アーユルヴェーダの簡単なおさらい
アーユルヴェーダはサンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴィド(知識・科学)」を合わせた言葉で「生命の科学」を意味します。
そして、アーユルヴェーダでは心と身体の境界にあるエネルギーとして、ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)の3つのドーシャ(トリドーシャ)が存在するという概念があります。
これらトリドーシャが身体(細胞・内臓・器官など)を構成するエネルギーとなっていて、そのバランスは人によって違います。
例えば、Aさんがアーユルヴェーダ体質診断をしたとします。
Aさんは「自分は痩せ型体型、冷え性、食欲旺盛、そして少し睡眠時間は短いかな。」という自己診断をしました。以上のアーユルヴェーダ体質診断からAさんのドーシャのバランスはヴァータ70、ピッタ60、カパ50である、ということで、「他の要素よりも少しヴァータが多いヴァータ体質」であるという結果が出ます。
大事なのは、
私は3要素のうち、ヴァータ体質です!
と1つに決められているわけではなく、
私は3要素のバランスでいうと、ヴァータ70、ピッタ60、カパ50のヴァータ体質です!
といったようにその人に合ったバランスでトリドーシャを持っているということです。
アーユルヴェーダ的バランスの良い食事
ここで、話は変わりますが、バランスの良い食事とは何でしょうか?
一般的には、身長体重がこのぐらいだから、脂肪・タンパク質・脂質を中心にカロリー・ビタミン・ミネラルをこのぐらい摂取して・・・と考えるかと思います。
ところが、アーユルヴェーダでは上記のことを一切考えません。
ええーーー!?
はい、めちゃくちゃびっくりするお話だと思います笑
難病である心臓病を治すぐらいですから、アーユルヴェーダは常識破りの連続です。
5000年の歴史を持つインドの神秘は伊達ではないですね。
(難病解決については過去記事参照)
西洋とアーユルヴェーダの栄養学
西洋の栄養学は、実験室での分析で生まれた理論です。ミカンにはビタミンCが含まれている、というお話もそれにあたります。
一方、アーユルヴェーダの栄養学は自然から誕生したものです。
アーユルヴェーダでは、ビタミンC等の栄養情報を頭の中で考えず、直接の味覚情報を信頼して食事をバランスのとれた自然のものにする、という考えがあります。
つまり、アーユルヴェーダで大事にしているのは、栄養素ではなく「味」です。
アーユルヴェーダの食事例
アーユルヴェーダでは、以下の6つの味(ラサ)で評価します。
甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味
ということで、アーユルヴェーダ的バランスの良い食事は以下の通りとなります。
レタスのサラダ(苦味、渋味)
ご飯とバーベキューチキン(甘味、酸味、塩味、辛味)
バニラアイス(甘味)
ええーーー!?
めちゃくちゃシンプルですね笑
「この食事で一日で必要なタンパク質の30%が摂れるぞ!」と考えて食事メニューを考えていた自分から見ても、未だに信じられません。
アーユルヴェーダで大事なのは、同じ味のものばかりを食べてはいけない、ということです。
この献立には、食事バランスを保ちたいなら、6つの味を加えなさい。というメッセージが込められています。
ドーシャを満足させる食事
これが、アーユルヴェーダの食事の基本です。
話は戻り、3つのドーシャのお話です。
ドーシャのバランスは人それぞれだ、というお話をしました。
ドーシャのバランスが乱れた時、人は心や身体の調子が悪くなります。
そんな時、食事でドーシャのバランスを整えることができるのです。
端的に言うと、バランスを取り戻す方法は体質別で以下のように分けられます。
- ヴァータ:塩味、酸味、甘味
- ピッタ:苦味、甘味、渋味
- カパ:辛味、苦味、渋味
これを見た時、私はハッとしました。
私はヴァータ体質なのですが、塩味、酸味、甘味のものがめちゃくちゃ好きなのです!
私自身も無意識のうちにヴァータドーシャのバランスを保とうとして本能的に塩味、酸味、甘味を口にしていたということですね。
ただ、忘れてはいけないのは全ての味を味わうということです。
偏食は栄養学的にも良くないとされていますが、アーユルヴェーダ的にもドーシャの乱れの原因になってしまいます。
結局、何を食べれば良いの?
もしアーユルヴェーダ体質診断をまだ実施されていない方は、「アーユルヴェーダライフ」で提供しているアーユルヴェーダ体質診断を受け、ご自身のドーシャで特に優位にあるものに適した食事をご確認ください。
各要素に当てはまるかについて10問ずつ合計30問用意されており、1問ごとの当てはまる具合を5段階で評価していきます。
診断されたことのある方は、各ドーシャのアイコンをクリックすることで、各ドーシャの説明へ進むことができます。
以下のように適した食事が表示されます。
自分でバランスの良い食事を用意することが難しい方へ
とはいえ、バランスの良い食事を毎回食卓に用意するのは大変だと思います。
私自身も献立を考えて買い物して...といった時間がとても面倒になっています笑
そのような中、私も最近知ったのですが、毎日の食事を冷凍状態にして定期便で配送してくれるサービスがあります。
ヨシケイが提供する「日替わりメニュー」 は、1人分300円程という超絶素晴らしいコスパで栄養バランスの整った食事の『レシピ』と『必要分量の食材セット』を送ってくれます!
さらに現在は初回注文のみ50%OFFで購入することができます!
アーユルヴェーダ的に全部の味を、というバランスでの注文は難しいかもしれませんが、栄養バランスが整っていることには間違いないので、検討されてはいかがでしょうか?
おわりに
以上、アーユルヴェーダ的バランスの良い食事についての解説となりました。
意外にも簡単に分かりそうな印象かと思います!
バランスの良い食事のためには、まず自身の体質を知ることが何より重要です。
いろんな味覚を楽しむことで、健康的に食事の楽しさを深めていきたいですね!